ばーちゃんが亡くなったはなし

ここのところ体調が悪いということ
父も父の妹も無理な延命は望んでいないということ
秋をこえられるかな状態なこと
は前から聞いていて

もう結構前から声をかけても
反応はなかったし
ある程度の覚悟はしていた

いつ連絡来ても反応できるように
携帯にはいつも以上に気を配ってたし

反応はなくても
意識はあるかもしれない
声をかければ聞こえているかもしれないので
できるだけ会いに行こうと思ってた

その日の前の週
父と妹達とお見舞いに行ったばかりだった
また来るねと言ったのに
あれが最後になっちゃったんだな

どこかの日記にも書いたけど
最後のお見舞いのとき
とっても苦しそうで
まだ逝かないで欲しいって気持ちは
もちろんあったけど
がんばってねとは言えなかった

前日、わたしの誕生日で
夜ぷーさんと電話で話をしていたら
12時を少しすぎたときに
母からLINEで
病院から連絡があって
父と父の妹が病院に向かっている
なにかわかったらまた連絡すると連絡があった

わたしの部屋は比較的
ばーちゃんの病院に近いので
病院に向かったほうがいいのかとも
頭をよぎったけど
父と叔母が向かっていると言うので
とりあえず母からの連絡を待つことに

母からの連絡内容をぷーさんにも聞いてもらって

とっても不安だったけど
電話越しだったけどぷーさんが
いてくれたのはありがたかった

それから1時間後くらいに
永眠したと母から連絡があって
妹達にも転送

結局父も叔母も最期には間に合わなかったらしい

不謹慎だけどその週の週末から
旅行に行くことが決まっていて
キャンセルしなきゃって考えてたら

母から旅行はキャンセルしちゃいけないよと
追伸があってとりあえず保留に

翌日は別に何もなかったけど
忌引きもあったし
ばーちゃんに会いに行きたかったので
仕事は休みをとった

夕方妹と待ち合わせをして
ばーちゃんの眠る葬儀会社へ

同じ区内だったので
1日ぼーっとしてただけだし
いけるんじゃないかとチャリで出発するも
思いのほか迷って
10分の遅刻
しかも汗だく
なれないことするもんじゃないね

ここ最近は顔見に行っても
苦しそうな顔をしていたばーちゃんだけど
ほんとに穏やかな顔で
妹とやっと本来のばーちゃんの顔見れた感じだねと

少しむくんでしまっていたので
父の顔にそっくりだねとも

ばーちゃんとはしばしのお別れ

帰りも当然チャリなので
と無駄に寄り道をして帰宅

なんとなく一人の部屋に帰るの
いやだったんだ

翌日は仕事に行きました

式は直葬で当日はお別れをする時間があまりなさそう
ということで前日にお別れをすることに

金曜だったので、
また忌引きをとり、一旦実家に集合

叔母がばーちゃんと一緒にいて
チビたちもいたので
交代でばーちゃんにお別れ

わたしは後発隊だったので
先発隊が帰ってくるまで姪や甥と遊んだり
式の後みんなでご飯を食べるところを
探して予約したりして過ごす

先発隊と入れ替えで
ばーちゃんのとこへ

真夏で外は超暑い
ばーちゃんのいる部屋は寒いので
防寒着を持ってくるよう言われていたので
ダウンを持ってったよ

父母叔母妹といろんな話をして
近くのスーパーで食べものを買い込んで
ばーちゃんと一緒に食べて
写真を撮って

わたしはここでばーちゃんとお別れ

快く思わない人もたくさんいると思うけど
旅行のため葬儀は欠席しました

常識的に考えたら
旅行なんてこれから行く機会もあるんだから
行くべきじゃないんじゃないか
最後のお別れはすべきなんじゃないか
ってわたしだって思った

けど、式は簡潔なものにするし
父母はじめ叔母が行っておいでと背中を押してくれた

生前旅行好きだったばーちゃんは
きっとわたしのところにも来て
一緒に旅行するんだよ
自分があなたの立場でも行くよと妹たちも行ってくれたので

最後までばーちゃんに甘えて
旅行に行かせてもらうことにした

棺に入れてもらおうと
手紙を書いて
縁起がよさそうなので書いてもらった花文字も
前日に写真撮りまくって一緒に妹に預けた

御朱印帳もと思ったけど
思い入れや思い出が多すぎて
申し訳ないけど、手放せなかった

ちなみに、ちなみに
旅行に一緒に行く友人に伝えれば
キャンセルしようと言ってくれる人なので
最後まで内緒にしました

旅行に行くと決めたからには
式に行かなかったことを後悔しないくらい
精一杯楽しむことを心に決めて
帰宅したのでした